2010年03月30日

新・女子高生からのメール ☆ 演奏実現編 そのB

(※同日のmixi日記からの転載です)

前の日記からの続きです
<新・女子高生からのメール ☆ 演奏実現編 その@>
http://solid.seesaa.net/article/286250516.html
<新・女子高生からのメール ☆ 演奏実現編 そのA>
http://solid.seesaa.net/article/286252102.html


今回の演奏実現にあたり30日の本番はもちろん聴きに行くつもりでしたが、
事前に練習を見せてもらいたいと思い、
楽譜を渡してしばらくしてから顧問の◆◆先生にメールしました。

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◆◆様

その後、練習の進み具合はいかがでしょうか?
できるだけ難しくない譜面になるよう心がけたつもりですが、変拍子などもあり、たぶんそれほど容易には演奏できないのではないかと思います。
定期演奏会本番に伺う予定でおりますが、もし可能ならば、来月初旬〜中旬のどこかで練習も聴かせていただけますと幸いです。
外部の者が学校に伺うのは昨今難しい面もあるとは存じますが、もし練習見学が可能な状況であれば、組まれている練習日程の中で伺っても差し支えないお時間をお知らせください。
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そしたらすぐにお返事をいただきました。

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桃井様

楽譜を拝見させていただきました。なかなかレベルが高い内容だと思います。
しっかり練習させるつもりですが、結果が心配だなぁと少し弱気になっております。
とはいえご好意にこたえるためにも精一杯練習させますので、お待ちいただきたいと思います。
事前においでいただけるとしても3月下旬(本番少し前)ころになることも思います。
練習をみていただくことはそれほど難しいことではありませんので、ある程度見通しが立ちましたらまた連絡します。
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女子高生★★さんからもメールが来ました。

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桃井様

編曲、本当に有難う御座います!
楽譜も無事届き、皆で他の曲と一緒にちまちまと練習しております。
ボーンの人は高いーとか全体的にも三連符ーとか色々言っているものの、徐々に形になるように頑張っています。
全てのパート譜を、しかもそれぞれの管に合わせて作成するだけでもとても大変だったと思います。
本番は、メテオスを知らない人でも「格好良い音楽だ!」と思ってもらえるようにしっかりと仕上げて臨みたいと思います!
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そして先週、◆◆先生から連絡が来ました。

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桃井様

H高校の◆◆です。ご連絡が遅くなりました。
「メテオス」なんとか合奏にこぎつけました。
私は社会科の教員なので音楽の専門家ではありませんが、スコアから桃井さんの情熱が伝わってきます。
さて、練習を見ていただく件ですが28日か29日のどちらかでいかがでしょうか。
本番前ですので、両日とも9時から17時まで練習しています。
合奏は午後中心に行っていますので、13時から16時の間でおいでいただける時間を教えていただければそれに合わせます。
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ということで、一昨日の28日にH高校吹奏楽部の練習にお邪魔してまいりました。

H高校はKM高校とKY高校が合併してできた新しい高校で、
今月に第一期生が卒業式を迎えました。
合併までの二年間は新入生の募集を停止していたので、
吹奏楽部も前身二校の所有楽器を引き継ぎつつも新しい部としてスタートしたそうです。
そのため部員の人数も少なく、今回編曲した編成は
通常の小編成よりもさらに小さい形態となりました。

H駅で電車を降りて、歩いて学校へ向かいました。
川のほとりには、菜の花が綺麗に咲いていました。
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都心から電車で20分程度の場所ですが、牧歌的でのどかな環境に包まれた素晴らしい環境です。

川に沿って歩くこと10分あまり、川岸に面して建つ真新しい校舎が見えてきました。
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約束の時間ぴったりに着き、◆◆先生に玄関に出迎えていただきました。

そして部員の皆さんとご対面、挨拶を交わしたあと、
とりあえず一回通して聴かせていただきました。
100330c.jpg
メールをくれた★★さんとも初の対面。
担当楽器は聞いてなかったのですが、アルトサックス担当でした。
緩やかな部分にアルトのソロを入れたので、彼女を引き立たせることができて良かったです。

通しで聴かせてもらったあとは、部分的に止めながら注文をつけていきました。
本番直前なので、あまり細かすぎる指示は負担になるかと思い控えましたが、
全体のノリとパートバランスそしてテンポ変化の解釈などでお願いをいくつかさせてもらいました。
外部の私が聴いているせいか初めは演奏がちょっと固かったのですが、次第にほぐれていい感じになってきました。
◆◆先生が指揮をされていましたが、社会科の先生というよりは体育会系の風貌の先生で部員からの信望も厚いようです。

小一時間ほど練習に立ち合わせてもらいました。
プロや吹奏楽名門校のような精緻な演奏とはいきませんが、
高校生の皆さんがひたむきに難しい演奏に挑んでくれている姿に心打たれました。

もうお一人の顧問である女性の先生に見送りをしていただいた際に、
「アレンジしていただくことが決まったときは、部員たちは皆、大騒ぎして喜んでいたんですよ」と聞かせていただきました。
うれしいエピソードです。

そして、いよいよ本日午後が本番です。

♪東京都立H高等学校吹奏楽部 第二回定期演奏会

2010年3月30日(火) 13:30開場 14:00開演
T市民文化センター Cホール
入場無料

ここ何日か続いた寒気も弱まり、春の陽気もやや戻ってきて絶好の演奏会日和となりました。
H高校の皆さんが高らかに「おまえがゆく道」を奏でてくれる姿を、しかと目に焼きつけてまいります。


♪♪♪♪♪♪ ここからコメント欄 ♪♪♪♪♪♪

SK 2010年04月04日 00:07

すごい!
女子高校生の熱意に答えた桃井さん、尊敬します!
私もまた桃井さんの楽曲を歌わせていただきたいです!


♪♪♪♪♪♪

MOMO 2010年05月02日 16:27

>SKさん

レスが遅くなり大変申し訳ありません。
先日は久しぶりにお会いできてよかったです。
舞台がんばってくださいね。観に行きます。
私の曲も是非是非また歌ってくださいね!


〜 つづきはこちら 〜
「新・女子高生からのメール ☆ 演奏実現編 最終回」
http://solid.seesaa.net/article/286254382.html
 
posted by momo at 09:41| 東京 ☀| Comment(1) | 吹奏楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月29日

新・女子高生からのメール ☆ 演奏実現編 そのA

(※同日のmixi日記からの転載です)

meteos_pkg.jpg

前の日記からの続き
<新・女子高生からのメール ☆ 演奏実現編 その@>
http://solid.seesaa.net/article/286250516.html


「おまえがゆく道」を吹奏楽編曲するにあたり、この曲だけを演奏すると
ちょっと短いので「メテオス」の他の楽曲と組み合わせてはどうかと思っていました。

ゲーム中はプレイヤーの操作によって音楽の演奏時間が変わってくるので、
たいていのシーンでは音楽を無限に繰り返すように作るのが一般的です。
電源入れたまま放っておけば、ひたすら同じ曲が流れ続けることになります。
「おまえがゆく道」は「イントロ⇒A⇒B」という構成で、
Bが終わるとAにダル・セーニョして戻り終わり無く繰り返します。
フィーネの無い三部形式と言えば説明がつくでしょうか?
それを通常の三部形式で演奏すると二分強で終わってしまいます。

依頼主の★★さんも同じ考えを抱いていたようで、メールのやり取りをする中で、
オープニングムービーの曲「最後の星」と組み合わせることになりました。
「最後の星」は「おまえがゆく道」と同じモチーフが使われていることもあり、
組み合わせても比較的違和感が少ないからです。

メテオス公式サイトでオープニングムービーを観ることができます。
http://planetmeteos.com/movie/index.html#opeNIng

あと、ニコニコ動画にある「【メテオス】BGMメドレー【前編】」という動画で、
上記二曲を聴くことができます。
http://www.nicovideo.jp/
よかったら検索して聴いてみてください。
一曲目が「最後の星」、二曲目が「おまえがゆく道」です。
ちなみに、動画真ん中あたりの「帰って来た平穏」とラストの「宿命」も私の曲です。

その間に流れるのはゲームプレイ中のBGMの数々です。
私は「メテオス」でイベントの音楽を主に作曲して、プレイ中のBGMは他の作曲家のお二人が担当。
実はこれらのBGMがとてもユニークな構造になっているのです。

まず、コンスタントにバックに流れているのはリズムのみで、
ゲーム中で何かアクションが起きるごとにリズムに同期したフレーズが流れます。
通常なら効果音で処理するところに音楽を充てているのです。
だから、プレイするごとにフレーズの組み合わせが変わることになり、
それがゲームに抜群の臨場感を与えています。
しかも、ゲームの各ステージが「メテオス」では惑星になっていて、
それぞれの惑星のイメージに合わせ、リズムやフレーズがレゲエ風だったりヘビメタ風だったりします。
こういった工夫がメテオスの音楽がユーザーに広く支持されている一因なんですね。

少し話がそれましたが、次回はいよいよ私が吹奏楽部の練習を見に行く「学校訪問の巻」です。


〜 つづきはこちら 〜
「新・女子高生からのメール ☆ 演奏実現編 そのB」
http://solid.seesaa.net/article/286253314.html
 
posted by momo at 09:04| 東京 🌁| Comment(0) | 吹奏楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月28日

新・女子高生からのメール ☆ 演奏実現編 その@

(※同日のmixi日記からの転載です)

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一昨年「女子高生からのメール」としてシリーズで書いた日記の続編です。

<女子高生からのメール>
http://solid.seesaa.net/article/286229890.html
<続・女子高生からのメール>
http://solid.seesaa.net/article/286236010.html
<続々・女子高生からのメール>
http://solid.seesaa.net/article/286237238.html
<続々々・女子高生からのメール>
http://solid.seesaa.net/article/286239034.html
<最終回・女子高生からのメール>
http://solid.seesaa.net/article/286241342.html


これまでの概要をまとめますと…

ある日一人の女子高生から突然私にメールが届き、
私が作曲したDSのゲーム「メテオス」の楽曲「おまえがゆく道」を高校の吹奏楽部で演奏したいから
楽譜を送ってほしいという内容でした。
実名や所属する学校名の記載のないそのメールにどう対処しようか迷ったのですが、
見知らぬ私にメールを送ってきた彼女の熱意に応え、
版権を持つメーカーと制作会社に許諾を取り、無償で吹奏楽編曲を引き受けることにいたしました。

その節はマイミクの皆さんから多数の反響とご意見をいただきありがとうございました。
いよいよ彼女の熱意が実り、明後日3月30日に彼女の所属する都立H高校吹奏楽部の定期演奏会で
「お前がゆく道」の演奏が実現します。

でも、一昨年に持ち上がった話がどうして今頃?と思われるかもしれません。
実は昨年初めにその女子高生★★さんから、以下のようなメールを受け取っていました。

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From: "sato maki"
To: "Seiji Momoi"
Sent: Wednesday, January 07, 2009 6:04 PM
Subject: お久しぶりです

桃井様

お久しぶりです。H高校の★★です。
今日、定期演奏会の曲決めをしたのですが、
できる曲数とやりたい曲数がオーバーしてしまったので、
今回はちょっとはぶられてしまいました。すみません。
でも先輩曰く「来年度に回せると思う」とのことなので、
その時はまたよろしくお願いします…。
来年度は後輩も入ってきて、楽器編成も変わるかもしれないので、
また連絡します。今回は本当にすみませんでした。
演奏できそうな機会が見えてきたら、再び部員及び顧問の先生に説明、
桃井さんへの連絡をしたいと思います。宜しくお願いします。
============

ということで演奏は暗礁に乗り上げていたのですが、昨年暮れに改めて彼女からメールが届きました。

============
From: "sato maki"
To: "Seiji Momoi"
Sent: Wednesday, December 23, 2009 6:57 PM
Subject: お久しぶりです。

桃井様

お久しぶりです。覚えていらっしゃいますでしょうか。
去年に「お前がゆく道」の演奏についてのメールをしました、H高校の★★です。
演奏の日程ですが、やはり定期演奏会での演奏となりそうです。
今年度の定期演奏会は3月30日となりました。
今日、部長及び他の部員、顧問の先生に「演奏したい」との返事を得る事ができましたので、お知らせします。
しかし、一部の3年生が受験等で忙しく出られない人が出てくる為、編成がまだ少しはっきりしていません。
3年の都合次第で結構変わってしまうので、編成をお伝えできるのはまだちょっと先になりそうです。
============

そして、年が明け1月末に編成の詳細な連絡を受け取り、私は編曲に取り掛かりました。

顧問の◆◆先生からもメールをいただきました。

============
桃井様

H高校吹奏楽部顧問 ◆◆です。編曲の件 本当にありがとうございます。
楽譜は私宛て着払いでお送りください。ご好意に甘えさせていただくこと心から感謝いたします。
子供たちにも一生懸命練習させます。よろしくお願いします。
============

そして、2月中旬に編曲が完成。無事楽譜を引き渡すことが出来ました。


〜 つづきはこちら 〜
「新・女子高生からのメール ☆ 演奏実現編 そのA」
http://solid.seesaa.net/article/286252102.html
 
posted by momo at 11:37| 東京 🌁| Comment(0) | 吹奏楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月20日

千代田チャリティコンサート

先週3月17日、千代田チャリティコンサート
「あの感動をもう一度〜ミュージカル曲に秘められた思い出」が
無事終了いたしました。

受付に設置していただいた看板。
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開演前の出演者三人の固い表情。
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終演後のリラックスした表情です。
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ボーカルの麻未ちゃんとは何度も共演してますが、
ヴァイオリンの麻利子ちゃんとは初共演。
といっても私の書いた譜面をこれまでに何度か弾いてもらっていて、
その音色と演奏に惚れ込み今回の共演をお願いしたという経緯です。
予想に違わず素晴らしい演奏をしてくれて、三人がそれぞれ主張しながらも
一体感のあるアンサンブルが出来たのではないかと思います。

今回は古い名作ミュージカルの曲を中心にプログラムを組みました。
「ミュージカルに秘められた思い出」という副題が付いたこともあり、
曲間に作品の成立に関するエピソードや我々の作品に対する
思いを語ることにして、MCは麻未ちゃんと私で分担。
おおまかな台本を書き、進行に慣れるため前日公開リハを行いました。
その甲斐あって、内容も好評いただけたようです。

コンサートの模様はコンサート事務局のサイトで、
詳しくレポートされてます。
http://charity.c-technol.co.jp/report/report2010-03-17.html

打ち上げではうな重を御馳走になりました。
主催企業の千代田テクノルさんの社長さんやコンサート実行
委員の方々と懇談できて、とても楽しいひとときでした。

今回のプログラム、近いうちにまた同じメンバーで再演したいと思ってます。
でもまだ夢想段階なんですが、実現したらここで案内させていただきます。
posted by momo at 20:10| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | アレンジ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月08日

うれしいニュース

私のサイトのトップでもお知らせさせていただいてますが…

私が全曲のアレンジとピアノ演奏を手がけた日向由子さんのデビューCD

アル・ディ・ラ〜美しきイタリアン・メロディ

hinataindex.jpg

が、何と第22回ミュージック・ペンクラブ音楽賞にて、
クラシック部門の「ベスト・ニュー・アーティスト賞」
を受賞しました!!
http://www.musicpenclub.com/prize22.html

日向さん、おめでとうございます!!!
素晴らしいアルバムの制作に関わることができて光栄です。

このCDは昨年11月18日に発売されました。
カンツォーネからモリコーネ作品までのイタリアン・ポップスの名曲を、
サロンオーケストラとピアノをバックに、日向さんが美しい声で歌い上げてます。

このCDのアレンジとレコーディングの時期が、
ちょうど昨年6月の銀河鉄道公演の稽古時期とぴったり重なってました。
それに、ホールでオケを弾き振りしながら歌を録るというのも
私にとって初めての経験でした。
思い出すといろいろ大変なことがありましたが、
日向さんの受賞は何よりうれしく、苦労が報われた想いがします。

日向さんは、藤原歌劇団などオペラの分野でも活躍されるメゾソプラノ歌手ですが、
大学でイタリア語講座を担当したり、イタリア語通訳も務めるほどの
イタリア通の方です。
CDでもイタリア語のきれいな発音が聴けますよ。
ご興味をお持ちの方は、是非購入して聴いてみてください。

あとちなみに、日向さんの弟さんは
某国営衛星放送の「うたのおにいさん」をされています。
未就学児のお子さんをお持ちの方なら、
たぶん一度はテレビで観たことがあると思います。
ご姉弟でご活躍なのも素晴らしいですね。

日向さんとは、一昨年から度々お仕事をご一緒させていただきましたが、
歌手としてはもちろん、人間的にもとても魅力的な方です。
今回の受賞を弾みに、これからますますご活躍されることでしょう。
本当におめでとうございました!!
posted by momo at 14:09| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | アレンジ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月03日

雛祭り菓子「いがまんじゅう(伊賀饅頭)」

私の出身地である愛知県岡崎市周辺では、雛祭りの時期に「いがまんじゅう」と呼ばれる和菓子を食べます。

これがその「いがまんじゅう」。

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白い餅生地の饅頭にあんこが練り込まれていて、赤、黄、緑の3色に着色された餅米が乗せてあります。もちもちした饅頭の生地と、中のあんこ、そして上に乗っている少し固めの餅米の食感のバランスが絶妙なのです。

この季節になると、岡崎市内の和菓子屋さんはもちろん、スーパーやコンビニでも売られるようになります。子供の頃から当たり前のように食べていたので、特に地域限定のものだと思ってなかったのですが、東京に出てきてからは、雛祭りの季節になっても巷で全く売られていないことに気づきました。不思議に思って母に尋ねたら、母の実家のある名古屋にも無かったとのことで、三河地区、特に岡崎市周辺に特有のものだと初めて知った次第です。

でも「いがまんじゅう」の「いが」とは何なのでしょう? 子供のときは餅米が「いがいが」しているからだと思い込んでいたのですが、実はそうではなくて、漢字で書くと「伊賀饅頭」となるのです。

岡崎市には「伊賀八幡宮」という神社があって、その周辺の地名が「伊賀町」、その横を「伊賀川」という川が流れています。伊賀川の堤の桜並木が咲き誇る姿は圧巻で、花見の名所でもあります。どうやら「伊賀饅頭」という名前は「伊賀八幡宮」に因んで名付けられたようです。

「伊賀」といえば、愛知県のお隣三重県の忍者の里「伊賀上野」が有名です。調べてみると、岡崎市の「伊賀」も三重の「伊賀」と全く無関係ではなく、実はとてもつながりが深いことが分かりました。

岡崎といえば徳川家康の生誕の地であり、戦国時代は徳川家の祖である松平家が治めていました。文明2年(1470年)家康より五代前の松平親忠が、三重の伊賀の国から岡崎へ社を移して、松平家の氏神として創建したのが「伊賀八幡宮」です。だから元々は伊賀の国にあった八幡宮なんですね。その後、徳川将軍家の守護神としても受け継がれ、現在の社殿は三代将軍家光が寛永13年(1636年)に造営したもので、国の重要文化財に指定されています。

伊賀の国と岡崎のつながりは、伊賀八幡宮だけにとどまりません。親忠の曾孫で家康の祖父である松平清康は、伊賀忍者で足利将軍家に仕えていた服部保長を、伊賀からわざわざ岡崎に呼び寄せ配下としました。その保長の孫が、江戸城の半蔵門に名を残した「服部半蔵」です。伊賀の国にゆかりのあった服部半蔵がいたからこそ、徳川家康は「本能寺の変」の際に伊賀忍者に守られ、大阪・堺から岡崎まで逃げ帰ってくることができたわけです。もし服部半蔵がいなければ、家康は明智光秀の追手に命を奪われ、その結果江戸幕府は開かれず、日本の歴史は大きく変わっていたかもしれません。

そんな歴史ロマンに思いを馳せつつ「いがまんじゅう」を食してみると、また味わいが違ってくるのではないでしょうか。

「いがまんじゅう」は雛祭りの季節に、岡崎市の和菓子屋「備前屋」や「旭軒元直」などで買い求めることが出来ます。店ごとにそれぞれの伝統や特色や味わいがあって、食べ比べてみると面白いと思います。

私のオススメは康生通りの三井住友銀行近くの「和泉屋」の「いがまんじゅう」です。一個100円と他店にくらべ安いのに、もちもち感抜群でとても美味しいのです。

「和泉屋」は和菓子以外に赤飯を販売していて、このシンプルな赤飯の味が絶品なんです。私の赤飯好きは、幼い頃から「和泉屋」の美味しい赤飯を食べていたせいかもしれません。

ちなみに「いがまんじゅう」という和菓子は、埼玉県北部の行田市周辺にもあって、こちらの「いがまんじゅう」は岡崎の「伊賀饅頭」とは違い、何と赤飯で饅頭を包んだお菓子です。雛祭りに関係なく一年を通して食べられていて、名前の由来は、赤飯が「いがいが」しているからというのが有力なようです。

また余談ですが、愛知県には「おこしもの」と呼ばれる雛祭り菓子もあります。

こちらがその「おこしもの」です。

okoshi.jpg


熱湯でこねた米粉を鯛や扇などの木型などに入れて成型し、蒸し器で蒸しあげた後に食紅で着色します。これを網で焼いて、砂糖醤油を付けながらかじりつきます。

「おこしもの」は店で買うというより、各家庭の手作りが一般的。写真の「おこしもの」も、うちの奥さんの実家で作って送ってきてくれたものです。名前の由来が諸説ある中で、木型から「起こす」からというのが有力なようです。
posted by momo at 23:59| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする